歴史的な選挙イヤーとなった昨年を経て、2025年の世界経済の行く末は、より不確実性が高まる方向へ進んでいるように見えます。
ビジネス環境もさらに急激な変化が想定され、日本企業もそれに対応せざるを得なくなるでしょう。となれば、方針変更にともない組織もそれに即応する必要がでるため、人事部門の役割もこれまでどおりとはいかないでしょう。かつての管理業務中心の人事から、企業戦略と連携し経営に直接貢献する「戦略人事」へのシフトが求められることになります。特に、HRBP(Human Resource Business Partner)という概念は、企業の競争力を高めるために欠かせない存在として、より注目を集めることになるはずです。
そこで3月の人事戦略フォーラムは、「HRBP/戦略人事が果たすべき役割」をテーマに掲げ、株式会社インヴィニオ 代表取締役の土井氏をお迎えします。土井氏は、長年にわたり事業戦略に組織と人財を整合させる手法を研究・確立し、多くの企業の組織変革をリードされてきた実績をお持ちです。
本講演では、米国企業の具体例の紹介や組織が持つ能力の言語化・可視化事例など、最前線の知見を交えながら解説いただきます。また、HRBP/戦略人事に求められるスキルや資質、さらには「HRBPの育成は可能なのか?」といったテーマについても深く掘り下げていく予定です。
HRBPの役割を強化したいと考える人事担当役員の皆様、戦略人事を実践したいと考える経営層、事業部門の責任者やリーダーの皆様にとって、有益な示唆が得られる貴重な機会となります。
本講演を通じて、HRBPの役割や実践方法を学び、組織の変革を推進するヒントを得ていただければ幸いです。
皆様のご参加を心よりお待ちしております(参加費無料)。
【プログラムのご紹介】
【PART1】講演
HRBP/戦略人事が果たすべき役割 ~求められるスキルと資質、そして育成方法~
- 株式会社インヴィニオ 代表取締役 エデューサー/組織能力開発ストラテジスト 土井 哲 氏
【PART2】全体質疑応答
【登壇者のご紹介】
株式会社インヴィニオ 代表取締役 エデューサー/組織能力開発ストラテジスト 土井 哲 氏
- メッセージ
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欧米の企業には当たり前のように存在するのに、日本企業ではまだ定着していないのがHRBPという職種です。私自身がこの職種の存在を知ったのは、2018年、米国の医療機器メーカーの日本法人から「人事部門向けに研修をしてほしい。当社がシンガポールで実施している研修を日本語化して東京で実施できないか」と相談を受けたときです。
内容は、事業リーダーとのディスカッションを通じて事業課題を明らかにし、組織や人の視点でその課題を解決するための一連の流れを学ぶものでした。
2019年、その医療機器メーカーのためにコンテンツを開発した米国の企業と提携し、以来、「バーチャルHRBP」として、多くの日本の大企業の事業リーダーと戦略の実行体制作りについて議論をしてきました。
試行錯誤の結果、5つのことについて事業のリーダーシップチームの議論をファシリテーションすることが、彼らとの信頼関係を構築し、目標の実現に貢献する上で極めて有効であることがわかりました。
このような経験に基づき、本講演では以下の内容についてお話をします。皆様の参考になれば幸いです。
1.米国企業におけるHRBPの守備範囲
2.HRBPが事業のリーダーシップチームと議論するべき5つのポイント
3.鍵を握るのは「戦略が求める組織能力」の言語化・可視化
4.HRBP/戦略人事に求められるスキル、資質
5.HRBP/戦略人事の育成は可能か - プロフィール
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東京大学経済学部、MITスローン経営大学院卒業。東京銀行(現三菱UFJ銀行)、マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、1997年より現職。次世代経営者育成プログラムの企画、実行のほか、人財要件モデルの設計やタレントマネジメント体制の整備を支援。2019年米国アラインオルグ社と提携し、事業戦略に組織、人財を整合させる手法を確立。日本CHRO協会主催のHRBP研究会の座長を2年務め、HRBPの育成にも従事。2025年4月よりHRBP養成講座を新たに開講予定。
【開催日時】
2025年3月13日(木)14:00~15:30
【参加にあたってのお願い】
本フォーラムは、Zoomを活用したオンラインセミナーです。
ネットワーク環境を整えた上でご参加ください。