昨年一年間、当協会では、これからのVUCAの時代に求められる人材について、様々な角度から探求してきました。「次世代の経営を担うリーダー人材」は勿論のこと、「イノベーション人材」「DX人材」「自律型人材」など、そこで言われる人材像に共通するのは、自ら考え、自ら動くこと。そして、そうした人材が活躍出来る組織風土をどのようにして創るかでした。
従来どおりが通用しなくなり始めた時代にあっては、受け身・指示待ちスタイルではなく、誰もが自分の仕事を自分で切り拓かなければならない場面が急速に増えてくるでしょう。「イノベーション」と聞くと、創造性の高い、限られた一部の人材だけがかかわるものと感じてしまいがちですが、創造性に対する誤解や先入観を無くし、自分なりの一歩目の踏み出し方を考えてみましょう。また様々なタイプのメンバーによるチームワークによって、互いに補完し合い、新たな価値を生み出す組織づくりを考えてみましょう。
今回のフォーラムは、ウィルソン・ラーニングの三浦氏をプレゼンターにお招きし、この「創造性の発揮」と組織づくりについて、小グループでのディスカッションも交えながら、皆様と一緒に考えてみたいと思います。
人事・人材開発を担当する役員から部課長層の皆様、そして人材開発や人事企画の責任者クラスの皆様に是非お薦めしたいプログラムですので、奮ってご参加ください(参加費無料)。
【プログラムのご紹介】
- 【PART1】
- 社員個人を起点とした、価値創造への挑戦を育む文化をつくるためには?
- 【PART2】
- 「社員が日常の工夫で、自ら価値創造に手をつけるには、どうすれば良いか?」
- 誰もが創造性を発揮できるアイデア発想特性「イノベーションスタイル」の紹介
- 【PART3】
- (グループディスカッション)人事の取り組みアイデアの発想と対話
【登壇者のご紹介】
ウィルソン・ラーニング ワールドワイド株式会社 執行役員
事業開発室長(兼)イノベーション・イネーブルメント事業 ディレクター
「越境リーダーシップ」プロジェクト ファウンダー 三浦 英雄 氏
- メッセージ
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変化を「機会」と捉え、自ら変化を創り出す組織・人材づくりを進めるために、人事は今後どのような役割を果たしていく必要があるのでしょうか。変化への適応性が高い組織に変容していくためには、組織の壁を越境して、共創関係をつくり、自律的に価値創造を行なう人材と創造的な組織文化が重要になります。
私たちは2020年より、個人の想いを起点とした価値創造への挑戦を育む支援と、そのための環境をつくる「価値創造イネーブルメント(価値創造の挑戦を可能にする支援行動)※」の実践研究を行ってきました。
(※実践研究についてはこちらを参照)研究における調査では、新規事業開発、プロジェクト創造などの価値創造の挑戦を自律的に行っている人は、全体で最大約20%にとどまります。それ以外の約80%の人々は、課題意識はあるものの行動には至っていません。
それでは、どうしたら組織全体で、社員それぞれの仕事やキャリアにおいて、創造的に取り組みを進めることができるのでしょうか。特別な人のみでなく、誰もが自らの想いから挑戦し、価値を生むためには、創造性を活かすことができる環境や人のつながりが重要になります。スタンフォード大学の研究によると、人はアイデアを発想する特性があり、その発想特性を分類した「イノベーションスタイル」を活用することで、お互いの特性・強みを活かし、チームとして創造性発揮をしやすい状況をつくりやすくなります。
今回のフォーラムでは、人事として、どのように社員の自律性と創造性を高める支援ができるのか?アイデア発想特性を活用しながら、皆様とその取り組み方法を検討します。
*関連記事:「イノベーション的発想はどこから来る? アイデア創出のヒント」 - プロフィール
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2012年に共創型実践研究「越境リーダーシップ」プロジェクトを産学連携で設立。
*越境リーダーシップ プロジェクト自らの想いを起点に、既存の枠組みを越境し、社会的課題を事業で解決するため、異分野との共創関係を構築して、価値創造を目指す「組織内個人」のリーダーシップ、挑戦を支援する行動(イネーブルメント)、創造性を支える組織文化の研究を、大学研究機関、企業における実践者と共に行う。
イノベーション・イネーブルメント事業責任者として、企業における個人の想いを起点とした社会的価値創造の実践、持続的な価値創造が生まれる組織文化、生態系づくりの取り組みを多数手がける。
【開催日時】
2022年2月22日(火) 14:00~17:00
【参加にあたってのお願い】
本フォーラムは、新型コロナウィルス感染防止策として、Zoomを活用したオンラインWEBセミナーと致しますので、Zoomを利用出来るネットワーク環境からご参加ください。