ホームセミナーセミナーレポートダイバーシティ研究会 2022年6月27日

セミナーレポート

ダイバーシティ研究会

人生100年時代における女性のキャリア形成

法政大学 キャリアデザイン学部教授 武石 恵美子 氏
野村ホールティングス株式会社 サステナビリティ推進室 ダイバーシティ&インクルージョン推進課長 大谷 英子 氏
沖電気工業株式会社 コーポレート本部人事総務部 コンポーネント&プラットフォーム人事総務部 スペシャリスト 川井 茂子 氏
公益財団法人21世紀職業財団 上席主任・主任研究員 山谷 真名 氏
株式会社キャリエーラ 代表取締役 キャリアアドバイザー 藤井 佐和子 氏
株式会社パソナマスターズ 代表取締役社長(兼)株式会社パソナグループ 常務執行役員 中田 光佐子

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日本CHO協会では、2021年10月にヒューマンキャピタル2021(主催:日本経済新聞)にて、『“マチュア世代女性”のキャリア』をテーマとしたパネルディスカッションを実施。会期中のイベントで最大となる350名の参加を頂き、このテーマへの潜在的な関心の高さを改めて実感しました。そこで今回は、シニア層の女性にフォーカスを当て、企業はどのようにこの層の女性のキャリアを支援したらよいのか、また、シニア層の女性自身はどのようにこの時代に向かい合ったら良いのかを掘り下げるプログラムを企画しました。

冒頭、開催に先立ち実施し、100名の皆様から回答を頂いた「50歳以上の女性社員へのキャリア支援」に関するアンケートの結果を発表。続く講演や議論のベースとなる基本データをまず共有しました。
▶アンケート結果はこちら

■講演: 女性のキャリアから考える「キャリア自律」 法政大学 武石 恵美子氏

最初に登壇した武石教授は、「シニア」×「女性」の観点からダイバーシティを考えるという切り口を呈示、シニア女性については企業で実態把握が進んでおらず、研究も十分になされていないため、男性と同一の見方でよいのか、女性ならではの特性があるのか、残念ながらまだよくわかっていない現在の状況を述べました。

その一方、高齢化により「エイジ・フリー」が進み、シニアの活性化は待ったなしの状況であり、65〜70歳以上がボリューム層になった時の雇用管理をどうするかは、ますます重要性を増しています。また、シニア層を企業に“置いてあげる”というような「福祉的」雇用の現状はまだまだ存在しますが、今後はシニア層が発揮する能力に応じた雇用・処遇への転換も求められます。加えて、シニア層には次世代の育成やマネジメント経験者としての支援など、サポーティブな役割が求められるようになりますが、こうした他者を支援するようなキャリアは、女性のほうが親和性が高くなる可能性も考えられます。さらに、働くシニア女性が増えると、継続就業の意欲が高い人や、フェードアウトのモードに入る人など、働くことへの向き合い方が、多種多様になることも考慮に入れる必要があります。
このような環境下で、シニア女性を起点にして、シニア層の活性化を議論していこうというのが、武石教授の提案です。

そして、事前アンケートや総務省等のデータを引き合いに出しながら、武石教授は現状の課題を以下の3点に整理しました。
① シニア女性に対するアンコンシャス・バイアスがあり、シニア女性自身がバイアスを自分に向けてしまうこともある。
② 従来の、男性を対象としたシニア施策の延長で良いのか。40代くらいまでのキャリアが男女で異なるために、シニアの働き方への展望や期待が異なっており、また家族構成なども男女で異なっていることを考慮に入れる必要がある。
③ シニア女性をモデルにした支援策は、むしろ男女共通に適用できるのではないか。
その上で、シニア女性に対して、
『家族的責任が軽くなり、時間的余裕が生まれ、学びへの柔軟な姿勢がある女性の50代をどう捉えるか』
『多様なキャリア形成意識を持ち、仕事そのものに面白さややりがいを感じ、組織外での経験が豊富で、バウンダリーレスな女性のキャリアをどう捉えるか』
を掘り下げていく必要があると述べました。

■調査結果報告: 女性正社員50代・60代におけるキャリアと働き方 21世紀職業財団 山谷 真名 氏

次に21世紀職業財団の山谷氏が、2018〜2019年にかけて同財団が実施した調査結果を発表しました。従来の50代・60代の調査は、男性中心のものが多く、企業の対応策も男性中心の提言がなされていたことから、この一連の調査では50代・60代の働く女性の実態を把握し、その活躍につながる企業が取るべき施策について提言することを目指したとのことです。

38名を対象とした個別インタビュー調査と、定年前と定年後の男女約2,800名を対象としたWEBアンケート調査から、次のような傾向が見られました。

① 「成長」「仕事の面白さ」「信頼」などの内的キャリアについて、男性は年代とともに低下するが、女性は低下した後に50代で再び上昇している。
② 子育てが仕事をする上での制約と感じていた女性は約73%だが、子育て負担がなくなった50代前半の女性の約7割は「思う存分」働いている。
③ 女性は昇進意欲が低いと言われているが、50代女性管理職は、40代で「昇進・昇格すること」を重視していた人が多い。
④ 総合職のモチベーションについて、女性の50代は男性ほど低下していない。
⑤ 約7割の女性総合職が「今後もスキルを深めたり、発展させたりしたい」と答えており、能力開発意欲が高い。
⑥ 総合職で達成感を「大いに感じている」人では、6割以上が上司とのキャリア面談やキャリア形成の後押しを経験している。
⑦ 総合職・管理職でも、女性は男性より社内異動の経験が少ない。
⑧ 総合職・管理職でも、女性はキャリアや定年に関する研修機会が少ない。
⑨ 50代女性の4分の1以上が、定年後のキャリアの希望が「わからない」。

これらの結果を受けて、山谷氏から
『女性の多様なキャリアに合わせた育成策』
『子育ての制約がなくなった50代が思う存分働けるようなワーク・シフトチェンジ支援研修などの機会』
『管理者の後押し力を向上させる研修』
『今後の働き方・キャリアを考え交流できるような他企業とのフォーラム』
『定年以降もがんばったことが認められる評価・処遇の整備』
などを実現することが提案されました。

■トークセッション: 人生100年時代における女性のキャリアを考える!

後半のトークセッションでは、パソナマスターズの中田光佐子がモデレータを務め、5名のパネリストと意見を交わしました。以下はパネリストの皆様からのコメントの要旨です。

◆法政大学 武石 恵美子 氏

アンコンシャス・バイアスは排除できないものであり、また少数のシニア女性の例から全体を判断してしまいやすい。今、正社員として働くシニア女性は、ある意味では恵まれているし、いろいろなことを乗り越えてきたから、調査結果でも前向きな意識が出ているという可能性もある。一方で、女性は仕事や生活に向き合い、選択する機会が男性以上に多い。これまでのひとつひとつの選択が、今の自分につながっていると、ぜひ前向きに考えて過ごしてほしい。ダイバーシティは本来一人ひとりに向き合うものだが、現時点では過渡的なポジティブアクションとして、女性やシニアといったグループに光を当てながら、それぞれのグループが抱えている問題を浮き彫りにし、対策を講じることが大切だと考えている。

◆21世紀職業財団 山谷 真名 氏

インタビュー調査を通じて、50代の女性達は個人で様々な工夫をして頑張っていると感じた。また、次の世代の育成・サポートをしていきたいと自主的に考えている方も多い。それを企業がうまく汲み取れれば、よりこの層の活躍が望めるのではないか。調査結果なども踏まえて、50代になって思い切り働きたいと思っている女性が多くいるということを、企業はぜひ知ってほしい。当財団では会員企業向けに40〜50代向けのセミナーも開催しているが、「他の企業の人が前向きにやっていると知ることで、自分も前向きになれた」という意見もよく出てくる。自分の思いを共有するとともに、他の人の話も聞けるような場が、今後ますます必要になっていくのではないか。

◆野村ホールディングス株式会社 大谷 英子 氏

野村證券では、2005年に一般職を廃止し、すべて総合職に一本化したが、これまで50代女性を対象としたキャリア支援は出来ていなかった。女性管理職とシニア男性という層の間で抜け落ちているゾーンなのかもしれないと感じている。この層の女性は、これからは自分らしく働くパイオニア、ロールモデルとなる世代になるのではないかと思うし、それにはキャリアコンサルティングなどの支援も必要になると考えている。女性自身にもアンコンシャス・バイアスはあることを前提にして、自分たちがどう思っているかということをしっかり伝える言語化する努力も、非常に重要だと思う。声に出すことで、自分の考えがはっきりすることもあるので、「こう見えるかしら?」ということをあまり意識せず、自分自身に向き合いながら、対話することが必要だと考える。

◆沖電気工業株式会社 川井 茂子 氏

男女関係なく、50歳以降の働き方は、①自分が主役派 ②推進・育成に回る人 ③専門職としてマイペースでやる人 の3つに大別できると考える。管理職に多い「自分が主役派」は層が厚く、どのように後進に譲っていくのか、会社としても重視しサポートしてきた。一方で、働き続けた50代女性はまだ少なかったので優先順位も低かったため、特別なキャリア支援が思い付かないということはあるかもしれない。「学び直し」などは今後重要になるが、スキルアップした50〜60代がいきいき働ける場所を作り、職場でどんどん自分を磨ける仕組みを作ることが前提となるのではないだろうか。当社のこれまでの施策でも、職場との結び付きを強固にしないと、研修の場面だけでは拾いきれないという反省や課題も感じている。

◆株式会社キャリエーラ 藤井 佐和子 氏

研修などでインプットの楽しさを知ると、次々とチャレンジしたり、実践に活かそうとする女性は多い。一方で、早期からセカンドキャリアを考える人もいて、早めに辞めて、別のステージを目指すか、このまま雇用延長するかを悩む人も多い。このため、外から見た自分の市場価値を知り、現在の雇用のトレンドなども把握した上で、自分にどんなチャンスがあるのかを見つめてほしい。今の会社で営業職や管理職など、これまで経験したことのない仕事にチャレンジするのも、一つの方法だと提案している。女性の中には、自分から手を挙げるよりも、背中を押してくれるのを待っている方が多い。どうやったらチャレンジできるのか管理職が支援して、彼女達の不安を取り除くことも大切ではないか。アンコンシャス・バイアスには自分に向けたものから、周りからのものまで、たくさんあるのでまずは正しい自己理解をしてほしい。自分一人で考えるだけでなく、雑談的なキャリアのディスカッションの場がチーム単位で出来ると良いと思う。

トークセッション後の質疑応答では、参加者から多数の意見・質問が寄せられ、改めてこのテーマに対する関心の高さが窺えました。

◎研究会を終えて

  • フォーラムの内容は参考になりましたか
    (参加者アンケート結果から)

    グラフ
  • 参加者の意見・感想は・・・

    武石先生が「女性は選択することが多い」とおっしゃったが、本当にその通りだと思う。ある種のアファーマティブ・アクション(ポジティブ・アクション)のように、女性のライフプランに応じて昇進であるとか、海外出向であるとかが優先される仕組みも、必要ではないかと思う。男性は30代で昇進を考え、40代で家族を考えるが、逆に女性は30代で家族について考え、40代以降で昇進などを考える割合が上がってくる点でも、男女のキャリアにおける違いがあると感じた。会社は女性だけを対象にしたセミナーや講座をやりがちだが、男性社員と一緒にやって、男性社員に意識を変えてもらわない限り、何かを変えるには限界があると思う。今回は全員が女性パネリストだったが、男女両方のパネリストによるディスカッション機会があったら、より面白いのではないか 弊社は、20代~30代の女性社員が多く、結婚・出産・育児等のライフイベント時に、モチベーションをどう高く保つかが課題となっている。本日のお話の中の50代女性のアンケート結果から、女性は男性に比べ50代でのモチベーション維持率が高いことを学んだ。若手のモチベーションをライフイベント時に低下させず、いかに就業意欲を保てるかが、今後50代以降のモチベーション維持にも繋がることに気付いたので、現状の課題解決に向け、今まで以上に取り組みを強化しようと思う 武石教授からの問題提起や山谷氏の調査結果の紹介は、本セミナーのストーリーを大きく変えるほど素晴らしい内容だったと思う。女性に関しては、ジェンダーギャップの解消という表現の方が良いように思う 武石教授と山谷氏のお話は大変わかりやすく、もう少し時間を取ってもらっても良かったと感じた。女性×シニアの切り口で考えることが、D&I推進の重要なアプローチになることが理解でき、収穫だった 調査資料などを提示してもらい、ミドル・シニア世代の女性の特徴がよく分かった。今後、この世代の就労が増えることで、もっと人材が多様になっていく、という示唆に、なるほどと思った 今回のような対象層に焦点を当てたパネルディスカッションを聴いたことがなかったので、非常に感じ入るところがあり、とても勉強になったと同時に、自社(自分のいる製作所)の立ち遅れ度合いを実感することにもなった。まずは社内のこの層の仲間達(近々自分も対象となるが)に声を掛け、話をしてみたいと思う 女性はやる気がないというのが間違い(バイアス)であることが、データで提示されたことが、すごく嬉しかった シニア女性のモデルはまだまだ少ない職場だが、男性と同じように考えていては、継続雇用できないこともありえると思った。いろいろな条件の方が雇用継続できることを前提に、業務を考えていくことが大切だと思った 自分に向けたアンコンシャス・バイアス、正しい自己理解、いろいろな層をチームにして行うキャリアディスカッション、など具体的な示唆を頂いた。「自分らしく働くパイオニア」という言葉に背中を押された。当社でも「多様性と言っているのに、なぜ女性だけを対象にするのか?」と必ず意見が出てくるので困っていたが、「問題解決のアプローチとして塊(グルーピング)で見たり、ラベリングしたりするのは効率的」と言う説明は、説得力が高く、今後、使わせて頂きたい。 自分自身もシニア世代なのだが、質問など全く出てこなくて、日ごろの問題意識を感じていないのを実感した。当社も40代女性が多いため、彼女たちが会社で長く働けるように人事として考える必要性を感じた D&Iに取り組み始める企業・組織がようやく増えてきたが、その先にある今回の課題は同時進行でとらえる必要性を感じた。まだまだ日本社会では働くシニア女性に対するアンコンシャス・バイアスが強いと思うが、女性の意識の高さをアンケートから拝見し、頼もしく、また誇らしく思った 今までの人材育成に関する取り組みは、若手を多くターゲットにしてきたが、今回シニア女性の特性を理解することが出来たので、今後は世代に合わせた育成について考えていきたい 現在の自身の業務は、シニア男性への対応が多いため、今回のプログラムは大変参考になった。女性が持つバイアスなど、自社での課題や対応の必要性を考えながら、男女に関わらずシニア世代がキャリアを考える機会を体系的に作っていきたい とても刺激になった。キャリアの棚卸や自己理解は、第二の人生を歩んでいく中で、とても重要なポイントだと思う。また、定年後の処遇やモチベーションとの折り合いをどう付けていくか、自分の考え方ひとつで変わっていくものと思った ダイバーシティの本質とは、究極的には「個」に対してアプローチするもの、現在はその過程で「一定の塊(グループ)」に対して施策を打っている段階、という話に納得感があった ダイバーシティ&インクルージョンについて、現場レベルで必要なことなどを学ぶことが出来た。当社では現時点で、まだ難しそうだが、異世代・異文化の人を集めたキャリアの座談会は、とても面白い試みと感じた シニア向け施策を検討しているが、D&I施策にもかかわる部署として、女性とシニアを融合して考えることは施策としての整合性を取りやすいと感じた シニア向け研修を担当しているが、研修を行ったあとスキルアップした人が、イキイキと働き甲斐をもって働ける環境を見せることも大事だと思った。自分自身もシニアなので、ロールモデルとなれるよう心掛けたい キャリアの課題は千差万別だと思うが、対話などを通じて自己理解や環境理解を深め、自分なりに課題を整理することはとても有意義だと感じる。そのことから多様な視点を得られ、新たなことにトライしようという意欲が生まれていくことで変わっていける、と改めて実感した 当社も含め、50代以上の女性のキャリアについては、まだまだ手付かずの企業が多いと思った一方、女性は、男性以上に活躍し続ける土壌があると思った 「変われる自分も資産になる」というお言葉は、ぜひ浸透させていきたいと強く感じた。特にベテラン、旧管理職に、もちろん若い社員にも。どう伝えるか、どのように可視化していくかが楽しみだ 「本当は個人にフォーカスしたいけれど、今はまだ過渡期」という皆様のコメントに、「やはりそうか」と思う一方、女性についてもシニアについても、日本はいつまで過渡期なのだろうか?変わる気がない、変わらなくても何とか生きていける、という考えの人達が世の中には多いので、この状況は、いつまでたっても変わらないような気がする。私個人は、本当ならシニアよりも若手に注力、投資をしてもらいたいと思っている 企業の施策から抜け落ちてしまいがちな、とてもいいテーマであり、大変勉強になったので、これからも引き続き取り上げて頂きたい。また、本日の話にも出ていた世代間ギャップへの取り組みなども取り上げてもらえると嬉しい
  • 登壇者の感想は・・・

    法政大学 武石 恵美子 氏

    法政大学 武石 恵美子 氏

    「シニア×女性×‥と条件を増やしていくと、まさに個々に多様である、ということなのでしょう。ただ、シニア×女性というレンズを通して、そこに何か課題がないか、ダイバーシティ推進のヒントがないか、ということを考えることも大切です。シニアからのしなやかなキャリア選択が、男女ともに可能になる社会を目指したいですね」
    野村ホールティングス株式会社 大谷 英子 氏

    野村ホールティングス株式会社 大谷 英子 氏

    「50代女性は、自分らしく働くパイオニア世代。シニアを迎えるにあたり、自分らしく働く姿を見せていくことは、よいロールモデルにもなると思います。仕事でもそれ以外の時間でも、自ら学び、自分自身をアップデートとしていくことで、自分らしい将来を作ることになり、その姿が次世代の働き方・生き方にも繋がっていくと思います」
    沖電気工業株式会社 川井 茂子 氏

    沖電気工業株式会社 川井 茂子 氏

    「企業の中で、支援の優先順位が低くなっているかもしれない、50歳以上の女性社員をテーマに取り上げてくれた日本CHO協会の皆様に感謝します。男女雇用機会均等法に押されて社会に出て、長い仕事歴の中で、つい一歩下がってしまいがちな、私達の世代です。この先、自分らしく能力を磨き発揮できるよう、老若男女問わず背中を押し合いませんか」
    公益財団法人21世紀職業財団 山谷 真名 氏

    公益財団法人21世紀職業財団 山谷 真名 氏

    『21世紀職業財団の調査研究結果』を報告しました。
    50代の女性正社員の中には、子育てから手が離れ、改めて仕事に注力し、内的キャリアを見つめながら、どのように組織に貢献できるかを考えている方もいらっしゃいました。企業の人事やダイバーシティ推進担当の皆様には、一人ひとりの状況に合った“思う存分働く”を支援して頂ければと思います」
    株式会社キャリエーラ 藤井 佐和子 氏

    株式会社キャリエーラ 藤井 佐和子 氏

    「シニア女性がパワフルなことは、自分も含め、カウンセリングやセミナーでお会いする女性達から肌で感じていましたが、本日のデータや事例からも実感しました。多くの企業が本気で取り組めば、実現可能になります。女性達の経験を社会に還元できるように尽力したいと、心から思いました」
    株式会社パソナマスターズ 中田 光佐子

    株式会社パソナマスターズ 中田 光佐子

    「モデレータの立場ながら、様々な視点のご意見と想いが溢れるセミナーだったと感じました。『シニア×女性』を皆で考える事により、この層のみならず、皆がそれぞれの人生を豊かに過ごしていく事の気付きやヒントをもらえるように感じます。まだ緒に付いたばかりでありながらも、このテーマの議論が必要のない社会になっていくことを願っています」