経営目標を実現する要員適正化と人材ポートフォリオ活用
寺崎人財総合研究所 代表取締役 寺崎 文勝 氏
このセミナーの案内を見る今回のセミナーは、人事部業務の1丁目1番地である「要員適正化」を取り上げました。人材獲得競争の激化やビジネスモデルの変革など、人材配置をめぐる環境は厳しさを増しています。経営ビジョンの実現や経営目標達成に貢献する人事戦略の再構築が求められる中、人材ポートフォリオを活用した最適化のノウハウを学びました。
300社以上の人事コンサルティングを手掛けてきた寺崎文勝氏は、雇用環境がメンバーシップ型雇用からジョブ型雇用へと変わりつつあること等、「人事にとっては数十年に1回のパラダイムシフトが起きている」と述べ、採用手法や人材育成の在り方も見直す時期に来ていると指摘。要員計画の「目標と現状のギャップ」を埋めるためには、量と質の両側面から施策を展開する必要性があるとし、要員数の算出方法から人材ポートフォリオの作成、人材ギャップの把握と対応策の立案など、要員適正化への一連の流れを解説しました。
人材ポートフォリオについては、「付加価値貢献度」と「能力・専門性の高さ」を両軸にしたワークシートによる分類手法を紹介。人材開発や中途採用、代謝施策などを組み合わせて最適配置を成し遂げた具体的な事例を交えながら、人材ポートフォリオ活用の有効性を強調しました。
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参加者の意見・感想は・・・
タレントマネジメントやキャリアスキームについては、自分が考えていることと一致しており、現在進めている方向性に間違いがないと腹落ちした。大変エキサイティングな内容だった 現在抱えている自社の課題にとてもマッチしていた。現在、人事がやるべき仕事・課題について、改めて考える契機となった 現在進んでいる雇用のパラダイムシフトの詳細を聞くことができ、とても参考になった。自社の人材ポートフォリオを作成することが難しく感じ、経営戦略等を理解することが人事としてもたいへん重要であることを再認識した 戦略と施策の関係性が分かりやすく、どこに重点を置くか、多数を占めるエキスパートの扱いなど、とても参考になった 人事ポリシーを設計し、人事制度全体の改訂を検討中であるため、参考になるポイントが多数あった スペシャリストとエキスパートの差については、今まで自身にない視点だったので、たいへん参考になった 人材マネジメントの具体例が、良くイメージできた 自社で展開し始めた人事施策が、正しい解釈の下で行なえておらず、中途半端になっていることが良く分かった(例えばサクセッションプランという言葉に飛びつき、名前集めだけやってしまったこと 等) -
登壇者の感想は・・・
寺崎人財総合研究所 代表取締役 寺崎 文勝 氏
「メンバーシップ型雇用からジョブ型雇用へのシフトが進む中、受講者の皆様の会社においても人事マネジメントの課題は山積していることを認識して頂けたかと思います。まさに今、手を打たないと、中長期的な人材育成と確保はおぼつかなくなります。戦略的人事部門として、是非とも変革をリードしてください」