この数年、人的資本経営が加速される中、多様な人材を活かし企業の価値向上につなげるDE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)の推進が重要視されています。中でも、他国と比較して女性活躍が遅れている日本では、多くの企業が女性活躍推進を最重要課題と位置付けています。
しかし、数値目標やKPIが先行し、従業員の理解や意識・風土改革が進まないとのお悩みもよく耳にします。DE&I・女性活躍を本質的に進めるためには、自社の経営戦略にとってなぜそれらを推進することが必要かをトップ自ら語り、自社の課題解決に向けた取り組みを実践することが不可欠ではないでしょうか。
今回のダイバーシティ研究会では、女性活躍から始めるサスティナブル経営の実現に向け多方面で伴走支援を続けてきたスリール(株)代表の堀江氏と、自社の課題を起点としたトップダウン・ボトムアップ両輪によるアプローチでDE&Iを推進される大東建託(株)の湯目氏をお迎えし、人的資本経営につなげる女性活躍推進・DE&I推進の本質を理論と実践から学びます。
「DE&I推進」「人的資本経営」を担う責任者・担当者クラスの方々、各部門で「女性活躍推進」に携わる方々に是非ともお勧めしたいプログラムです。日本CHO協会の会員以外の方でも参加できますので、奮ってご参加ください(参加費無料)。
【プログラムのご紹介】
【PART1】 女性活躍から始める人的資本経営 ~大東建託の組織づくりに学ぶ~
- スリール株式会社 堀江 敦子 氏
【PART2】 大東建託が推進する”クオータ制”とコミュニケーションの重要性
~「みんなの個性を、会社の力に」をテーマに多様性が強みとなる組織へ~
- 大東建託株式会社 湯目 由佳理 氏
【PART3】 対 談 「多様性を活かす組織へ DE&I・女性活躍推進のポイント」
- スリール株式会社 堀江 敦子 氏
- 大東建託株式会社 湯目 由佳理 氏
【登壇者のご紹介】
スリール株式会社 代表取締役社長 堀江 敦子 氏
社会環境が大きく変わる中で、最近、多くの企業が「人的資本」「ダイバーシティ」を重要視し、それに向けて各社が取り組みを進めています。
その理由は、2030年3月期より、有価証券報告書に人的資本の情報開示が求められるようになったこと、「女性の骨太の方針2023」では、東証プライム市場に上場する企業の女性役員の比率を2030年までに30%以上にする目標などの動きも大きく関係していますが、それに加え、社会環境が大きく変化する中で、これからの企業戦略や組織運営において、人的資本経営、ダイバーシティ推進を行うこと、つまり「誰もが働きやすい組織を作ること」が企業価値向上に直結することが明確になってきたためです。
そこでこの講座では、人的資本経営、ダイバーシティ推進は女性活躍から始めるのが近道であることを、データをもとに理論的に解説していきます。
また、女性活躍を推進していく上で必要な3つの視点と7つのポイントをもとに、企業の本質的な課題を見極め、どのような施策を打っていくべきかを実践的にお伝えします。
2010年に創業してから一貫し、女性活躍から始めるサスティナブル経営の実現に向けた支援を多方面(企業・行政・大学)に実施。独自開発の体験型プログラムを中核に人材教育・人材開発コンサルティング事業を展開。著書に『新・ワーママ入門』(Discover21)、『女性活躍から始める人的資本経営 多様性を活かす組織マネジメント』(JMAM)がある。立教大学大学院経営学研究科(リーダーシップ開発コース)修了。
大東建託株式会社 執行役員 ダイバーシティ推進部長 湯目 由佳理 氏
当社は創業50年目を迎え、今年新たに策定した中期経営計画の基本方針の1つ目に「人的資本経営を推進し、働きやすさと働きがいで社員の力の最大化を目指す」ということを掲げています。企業として持続的な成長をし続けるためには、個を尊重し認め合い活かしていくDE&Iの考え方は必要不可欠であり、優秀な人材の確保(採用、就業継続)、育成が経営上の最重要課題であると考えています。
DE&I推進では、「みんなの個性を会社の力に」をテーマに、多様性が強みとなる組織づくりを目指しています。戦略として”コミュニケーション”を重視し、経営層から全従業員までを巻き込みながら様々な取り組みを行っています。
そんな取り組みの中から今回は、「女性育成プログラム(クオータ制)」「健全経営ランキング」を中心にご紹介させていただきます。「女性育成プログラム」については、一般企業では珍しい「クオータ制」の導入から導入後の効果、「健全経営ランキング」については、見える化し視点を変えることで起きた効果などについてお話できたらと思います。何かの参考になれば幸いです。
2000年に派遣社員として大東建託へ入社し、営業の統括部門でデータ集計業務を中心に従事。2002年に正社員登用され、2度の産育休を取得。その後2016年に人事部ダイバーシティ推進課へ異動。同課はその前年に専門部署として発足し、本格的に取り組みを開始する2年目より参画。2019年に課長職へ昇格し、2022年に同課が人事部から独立して部門に昇格するタイミングで部長職へ昇格。2024年度より現職。
【開催日時】
2024年9月10日(火) 14:00~15:30
【参加にあたってのお願い】
本研究会は、Zoomを活用したオンラインセミナーです。ネットワーク環境を整えた上で、ご参加ください。