ダイバーシティ研究会

女性活躍推進法施行に伴なう「女性活躍推進」をコアな活動として浸透してきた各社のダイバーシティ推進は、業種・業態、経営戦略、人員構成の違いを反映し、また近年の働き方改革の動きにも呼応する形で、企業によっての取り組み順序や優先順位の違いはありながらも、着実に前進してきました。

最近では、ESG経営やSDGｓの視点からも、女性活躍推進や両立支援、多様な人材の活躍をはじめとするダイバーシティ推進は、企業活動の中でも重要な位置付けとなってきました。
また来春に控えた東証市場区分の見直しと併行したコーポレートガバナンスコード改訂の中にも、①管理職における多様性の確保（女性・外国人・中途採用者の登用）についての考え方や測定可能な自主目標の設定、②多様性の確保に向けた人材育成方針・社内環境整備方針と実施状況の公表などが盛り込まれており、上場企業にとってダイバーシティ推進は必須のテーマとなっています。

今回のダイバーシティ研究会は、ダイバーシティを巡る内外環境変化の中で、早くからその取り組みを始めた2社のダイバーシティ推進活動の過去～現在～未来を、ご紹介します。
自社の今後のダイバーシティ推進の棚卸を行ない、今後の活動のヒントを得るためにも、皆様是非ご参加ください（参加費無料）。

【プログラムのご紹介】

《PART1》積水ハウスグループにおけるダイバーシティ推進の取り組み

積水ハウス　山田実和氏

《PART2》りそなのダイバーシティ推進と現状の課題

りそなホールディングス　島田律子氏

【登壇者のご紹介】

積水ハウス株式会社　ESG経営推進本部　執行役員　ダイバーシティ推進部長　山田実和氏

メッセージ: いわゆる“男社会”といわれる建設業界において、当社は「女性の活躍なくして、企業の成長はない」というトップの理念のもと、女性営業職の積極的な採用と並行して、約15年前に女性活躍推進グループを設置しました。
それ以来、①女性活躍の推進 ②多様な人材の活躍 ③多様な働き方の推進をダイバーシティ推進方針の3つの柱とし、従業員の幸せと企業の持続的な成長のために、一人ひとりの多様なチカラを結集し、世界一幸せな会社にする取り組みを進めています。
これまでのダイバーシティ推進の歩み、女性管理職候補者研修やグループ全社で推進している男性育児休業1ヶ月以上取得の取り組みの現状と課題、そして今後めざす姿について、ご紹介させて頂きます。
プロフィール: 1990年に積水ハウス（株）に入社。一般事務職から総合職に職群転換し、分譲マンション営業、人事部にて人材開発、法務部にて人権啓発を担当。2020年2月よりダイバーシティ推進部長、同年6月よりESG推進委員会　社会性向上部会長を務める。2021年4月執行役員に就任。2021年6月　関西経済連合会ダイバーシティ＆インクルージョン専門委員会副委員長に就任。

株式会社りそなホールディングス　人財サービス部　ダイバーシティ推進室　室長　島田律子氏

メッセージ: りそなグループは、2003年の発足直後に経営危機となりました。「りそなショック」と言われ、多くの男性社員が退職し、営業担当や管理者が不足したため、女性社員やシニア層、パートナー社員等の活躍が必要不可欠となり、支店運営をよく知る人たちを中心に、オペレーション改革やサービス改革が加速しました。
また、経営改革を推進する中で、ダイバーシティ推進（女性活躍）も前進させました。経営諮問機関「りそなWomen’s Council」の提言から、様々な人事制度が実現したこと等も、女性活躍推進を大きく後押しし、近年ではスマート社員制度導入等により、多様な働き方が実現しています。また、女性ライン管理職比率向上をめざしたリーダー研修やメンタリング制度を実施したり、管理者や本人の意識改革などの取り組みも行っています。
弊社の具体的な取り組み事例が、皆様のご参考になれば幸いです。
プロフィール: 1997年山一證券に入社し、営業店配属。1998年3月旧あさひ銀行（現埼玉りそな銀行）に入社し、当時の金融ビックバンによる銀行での投資信託取扱開始に合わせ営業店に配属。2000年個人事業第一部へ異動し、以降、個人商品企画・推進に従事。2014年りそなホールディングスＩＴ企画部へ異動。2019年IT企画部グループリーダー。
2020年7月より、りそなホールディングス人財サービス部ダイバーシティ推進室へ異動し現職。

【開催日時】

2021年8月25日（水）15:00～17:00

【参加にあたってのお願い】

本研究会は、新型コロナウイルス感染防止策として、Zoomを活用したオンラインWEBセミナーと致しますので、Zoomを利用出来るネットワーク環境からご参加ください。