以前より、男性の家事や育児への参加は、マルチタスクの経験による生産性アップ効果が、そして家庭内コミュニケーション強化は、職場内コミュニケーションの改善効果が、それぞれ期待され、さらには社会全体の女性活躍推進には欠かせないものとされてきました。しかしながら、企業の旧い風土・体質や社員の無意識の思い込みが弊害となり、男性の仕事と家庭の両立や育児休業の取得が進まないケースも多かったのが現実ではないでしょうか。
ところがWith コロナ時代が到来し、在宅勤務やリモートワークが拡がり、必然的に男性が家事や育児に取り組む機会が増え、企業にも社員にも働き方を見直すきっかけとなり、男性社員の仕事と家庭・育児との両立や、育児休業取得に対する意識にも変化が現れて来ました。
本研究会では、「With コロナ」で働き方や社員の意識が大きく変化している今、これからのライフ&ワークサポートのあり方や具体的対策を、皆様と一緒に考えてみたいと思います。
【登壇者のご紹介】
- メッセージ
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日本企業の生産性、日本で働く人の幸福度、日本人の自己肯定感のいずれもが、他の先進国に比べて相対的に低いことは、何年も前から明らかでした。80年代後半からバブル崩壊まで「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と賞賛されていた「過去の栄光」を取り戻そうにも、既にゲームのルール自体が変わってしまい、ピッチに立つ主力世代のライフ・スタイルも様変わりしているのですから、組織のマネジメント層が、かつて上手くいっていたやり方に固執したところで、生き残れるとは思えません。
ここに、新型コロナが襲来しました。時代の変化は一気に加速し、その変化が不可逆であること、そして、その変化に柔軟に対応する組織のみが、優秀な人材に選ばれ、そうした人材が生産性向上に貢献していくであろうことが、明らかになってきました。
今回のセミナーでは、特に男性の育児休業促進や、男性の仕事と家庭の両立支援に着目し、組織に求められる現状認識・近未来予測・今すぐに着手できる具体的な対策についてお話しします。自社の置かれた状況を、虚心坦懐に見つめ直し、勇気を持って一歩を踏み出すためのヒントとなれば幸いです。
- プロフィール
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早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。メルセデス・ベンツ日本にて人事部門に勤務後、米国インディアナ大学に留学(MBA/経営学修士)。製薬企業米国本社および日本法人を経て、保育サービス・ベンチャーに入社。
2007年株式会社子育て支援を創業。保育サービスを展開するかたわら、アドラー心理学に基づく企業研修や、子育て、働き方、介護など多岐にわたるテーマのセミナーやカウンセリングを行う。日本アドラー心理学会/日本個人心理学会正会員。主な著書に『育自の教科書』『家族の教科書』『家族を笑顔にしたいパパのための本』『仕事も家庭も充実させたいパパのための本』『アドラー式 老いた親とのつきあい方』。
【開催日時】
2020年10月13日(火) 14:00~15:30 ※途中休憩あり
【参加にあたってのお願い】
本セミナーは、新型コロナウィルス感染防止策として、Zoomを活用したオンラインWEBセミナーと致しますので、Zoomを利用出来るネットワーク環境からご参加ください。